2019年の秋の講演と交流の夕べが10月7日、広島市東区のシェラトングランドホテル広島であり、会員ら59人が交流を深めました。
広島女学院院長・学長の湊晶子さん(87)が、「グローバリゼーションとリベラルアーツ〜フルブライト留学生として学んだこと〜」と題して講演。東京女子大卒業後の1956年に客船氷川丸でアメリカに渡り、ホイートン大学大学院で学んだ際の学友との交流や授業で受けたカルチャーショックなどについて語りました。
学生同士のディスカッションの際に湊さんが感じたのは「一人称で語る大切さ」。周囲の意見に流されるのではなく、自分としてのはっきりした考えを持ち、それを主張し通すことの重要性を強調しました。同時に日本人独特の寛容の精神も西洋社会では貴重な特性だとし、「コイントスの裏表だけで決めるのでなく、ジャンケンの3つめの方策や、あいこでひと呼吸置いて考え直すゆとりも尊重されなければならない」と訴えました。