広島日米協会は7月4日、2022年度理事会・総会を広島市中区のANAクラウンプラザ広島で開いた。2021年度事業報告と決算、2022年度事業計画案と予算案をいずれも全会一致で承認。異動などに伴い4人の理事・監事を新たに選んだ。
2021年度事業報告では、昨年11月の創立50周年記念パーティーや12月に米国ハリケーン被害に対して在大阪・神戸米国総領事館を通して50万円を贈ったこと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で10月と3月の「講演と交流の夕べ」や7月の理事会・総会などが中止となったことを報告。決算では、510万8163円の収入・支出があった。
2022年度事業計画案は、例年通り10月と3月に「講演と交流の夕べ」、12月に「クリスマス・忘年の夕べ」を開く予定。予算は収入・支出がそれぞれ総額520万3867円となった。
新任の理事は、友保義正氏=サタケ常務取締役と矢野泉氏=広島修道大学長、新任の監事は田中竜二氏=みづま工房代表取締役社長と藤田敏裕氏=中国新聞社総務局次長。
2022年度理事会・総会の後に続いて講演会・懇親会を開いた。講演会では、広島大学の理事・副学長の金子慎治氏が「アリゾナ州立大学との連携について」の題で講演。懇親会には91人の会員が集い、食事を楽しみながら歓談した。
講演では、金子氏はアリゾナ州立大学が全米で最も革新的な学校に7年連続で輝いていることなど、同大学の特徴を説明。2017年に初めて接触してから大学間協定を締結し、今年8月の開校に至るまでの経緯などについて話した。
広島大学にアリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院のキャンパス開設されることで、米国トップクラスのビジネススクールの学士号が取得でき、日本にいながら本格的な英語の授業が受けられるメリットなどを解説。「広島大学として、日本の高校生に多様な学びの場を提供できるうえ、キャンパスのさらなる国際化・デジタル化が進み、日米の大学の共同経営による財政基盤の強化やアリゾナ州立大学が持つ世界的研究ネットワークに参画できるなど数多くのメリットがある」と連携効果について話した。
懇親会では、山本一隆会長が「新型コロナの感染拡大で中止されていた総会を今日、3年ぶりに開催でき、会員のみなさんとお会いできて喜ばしい。今後もみなさんと日米交流に努めていきたい」とあいさつ。乾杯で祝った後、1時間余りの食事とともに、会員相互の交流を楽しんだ。