日米協会の活動

広島日米協会2024年度通常総会(理事会)・講演会・懇親会 2024年07月4日

映画『オッペンハイマー』、原作者とヒロシマ 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター長 金崎由美氏

広島日米協会は7月4日、広島市中区のANAクラウンプラザホテル広島で2023年度理事会・総会と、その後に講演会・懇親会を開いた。理事会・総会では23年度事業報告と決算、24年度事業計画案と予算案をいずれも全会一致で承認し、新たに理事4人を選出。講演会・懇親会には80人の会員が集った。

23年度事業では、昨年7月の理事会・総会に続いて10月に「秋の講演と交流の夕べ」、12月に「クリスマス・忘年の夕べ」、今年3月には「春の講演と交流の夕べ」を開催した。3月末現在の会員は、法人会員53社、個人会員67名。決算では487万5728円の収入・支出があった。

急激な値上げの影響で収支状況が厳しいことから、24年度事業計画では、10月に「講演と交流の夕べ」、12月に「クリスマス・忘年の夕べ」を開く一方、3月の会合は取り止め、臨時会費も2000円値上げ。予算は収入・支出がそれぞれ総額371万568円となった。

新任の理事は、豊田義政氏(ひろしま国際センター専務理事)▽村上英之氏(三井物産理事中国支社長)▽池本賢一氏(広島ホームテレビ取締役報道制作局長)▽佐々木伸二氏(たびまちゲート広島代表取締役社長)。


講演会では、中国新聞社編集局平和メディアセンター長の金崎由美氏が「映画『オッペンハイマー』、原作者とヒロシマ」の演題で話した。原作者に取材した経験を踏まえて、この映画が米国でアカデミー賞を受賞するなど評判になった一方、広島市民などからは被爆の実相に触れていなかったことに対する批判もあることなどを解説。「原作者は映画ができる前に亡くなったが、米国も日本も戦争や原爆投下という過去の歴史についてもっと補習しなければいけない、というのが原作者の意見だ」と強調した。

懇親会では、急病で欠席した山本一隆会長に代わって上田みどり副会長が「今後ともみなさんと共に日米交流に努めていきたい」とあいさつ。乾杯で祝った後、1時間余りの食事とともに、会員相互の交流を楽しんだ。